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2020年11月2日 日本研究所櫻庭美咲講師による講演会「シーボルト・コレクションの陶磁」(於オーアーゲー・ドイツ東洋文化研究協会)が開催されました

11月2日、青山にある公益社団法人オーアーゲー・ドイツ東洋文化研究協会で開催されたシーボルトセミナーで、日本研究所櫻庭美咲講師による講演「シーボルト・コレクションの陶磁」が行われました。

OAGドイツ東洋文化研究協会は、明治6年、在日ドイツ外交官、学者、貿易商による設立以来、伝統の研究会を開催しています。シーボルト・ゼミナールは毎月一回(原則第2月曜日)開催され、どなたも随時参加できます。158回を数える、幕末・明治にわたるシーボルトが研究した様々なマターをテーマとする講座に成長し、世界で唯一のシーボルト・ゼミナールといわれ、その存在はドイツでも知られています。

テーマ:「シーボルト・コレクションの陶磁器」
講 師:櫻 庭 美 咲 神田外語大学日本研究所専任講師 (美術史専攻、博士)

とき:2020年11月2日(月)18:30―20:00
ところ : OAGドイツ文化会館 1階ホール(港区赤坂7-5-56 青山一丁目駅下車7分)

【概要】フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは、オランダ東インド会社の医師として訪れた1823―1829(文政6―12)年、および1859|―1862(安政6―文久2)年の二度にわたり来日しました。その滞在中シーボルトが膨大な数量の日本関係資料群を収集したのは周知の通りです。それらは、ミュンヘンの五大陸博物館、ライデンの国立民族学博物館をはじめドイツ、オランダの複数の機関と個人に分蔵されています。
本講演は、このうち1874年にバイエルン国によって購入され、現在ミュンヘンの五大陸博物館に所蔵されるシーボルト・コレクションの陶磁器を紹介するものです。同コレクションの陶磁器は270点あり、その産地は有田や瀬戸、美濃、三田、京都、備前、江戸から中国まで多岐にわたります。また、シーボルト自身が企画したミュンヘンのホーフガルテンにおけるコレクション展示の陶磁器陳列についても解説します。