ASCが運営するピアチュータープログラムは、米国に本部をおく研究学会 CRLA (College Reading and Learning Association)が発行するITTPC（International Tutor Training Program Certification) レベル1（Certified Tutor)の実施時間として認定されてきましたが、この度新たにレベル2（Advanced Tutor）の認定を受けました。多くの高等教育機関が注目するピアチュータリングの、国内における牽引的実施機関として、今後も教育内容の一層の充実を目指します。
レベル2の認定は、沖縄にある公立大学法人名桜大学の言語学習センターに次ぐ、国内2校目の認定機関となります。
2021年度前期は、計28名のチューターが所属し、2～4年次の学部生であるチューターたちは、日々チュータリングセッションの運営と研修に励んでいます。一定の研修課程を修了し、指定されたチュータリング時間数（各レベル25時間以上）を実施したチューターに対し、ASCよりITTPCの認定証を発行しています。 近年日本においても大きく注目されているピアチュータリングは、大学をはじめさまざまな高等教育機関によって導入が進められています。ピアチュータリングの最大の特徴は、学生が学生の学習を支援することにあり、同じ立場であるからこその対話と協力を通した学習が展開されます。他者の学びを支援する側の学生（チューター）にとっては、リーダーシップやコミュニケーション能力の向上に加え、自己の知識がより豊富になることが期待されています。また、支援される側の学生（チューティー）にとっては、チューターから受けるさまざまな刺激や働きかけを通し、学習事項の段階的な理解が期待されるばかりではなく、能動的な姿勢や考える力の育成など、多様な好影響が期待されています。 ASCのピアチュータープログラムでは、主に英文法理解度の強化とTOEFL®及びTOEIC®のスコアアップを目的としたチュータリングを実施しています。また、学びを促すためのファシリテーション能力やリーダーシップは、近年社会でも広く求められており、こうした取り組みは教育と社会貢献の一環としてプログラムでも位置付けられています。英語力だけでなく、大学生として必要な自ら学ぶスキルの習得を学生同士で高め合うプログラムとして、今後も学生の皆さんのニーズに寄り添っていきます。
大学HP-News
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/news/160683/
ピアチュータープログラム
https://kuis.kandagaigo.ac.jp/asc/tutor/
CRLA (College Reading and Learning Association)
https://www.crla.net/