2023年2月 開講
神田外語大学学習者オートノミー教育研究所(RILAE)は、3回にわたる「学習アドバイザー養成プログラム」のオンライン講座を実施します。この講座は、すでに英語版で実施しているAdvisor Education Program(全5コース)の基礎コース(コース1)を日本語でご提供するものです。
学習者との「対話」を通して、学習者の自律性をうながす学習アドバイジングの手法は、様々な教育現場のみでなく、私たちの日常生活にも大いに活用できます。本講座では、神田外語大学が20年にわたり実践してきた実績と研究をもとに、独自の学習アドバイジング・アプローチをご紹介いたします。
3回の講義では、12のスキルと6つのテクニックなど、すぐに現場で使える知識や技の習得を目指します。学習アドバイジング、コーチングなどにご興味のある方、対話を通して学習者の「やる気」をサポートすることにご関心のある方のご参加、お待ちしております!
◆「学習アドバイザー養成プログラム」開催概要
【日 時】 2023年2月12日、19日、26日 各回10:30~12:30 講義後、最長1時間のディスカッションあり(任意参加)
【実施形態】 Zoom
【定 員】 30名(定員をオーバーした場合は抽選)
【参加条件】 教育に携わる教員・職員、学習アドバイジング、コーチング、1対1の対話を通して学習者の自律性を高めることに興味のある方(社会人・院生)が対象。ペアワーク、ディスカッションが中心の講義となりますので、マイクやカメラのご準備をお願いします。また、「オンライン講義を受講するに当たってのルール」への同意をお願いいたします。
【受講料】 33,000円(税込・3日間、デジタル教材費込み)
* 神田外語グループ関係者 23,000円
【内 容】 「学習アドバイジング」の基本知識と基本スキル:対話を通した自律性の促進
● Week 1:自律性を促すアドバイジングとは
- アドバイジングの定義、心得
- 「聴く」「受け入れる」「共感する」力を養う
- 基本スキル(1)
● Week 2:「対話」から生まれる「学習者の変化」
- 教師から「ラーニング・アドバイザー」へ
- 学習者のメタ認知的意識の変化
- 基本スキル(2)
● Week 3:理論から実践へ
- 学習者の「決意」と「行動」を促す力を養う
- アドバイジング演習
- 12の基本スキルを使った実践トレーニング
【申し込み方法】こちらのフォームを送信してください。※締め切りは2023年1月8日(日)。申し込みが定員を超えた場合、抽選のうえ受講者を決定します。抽選の結果は申込者全員にお知らせします。
【問い合わせ先】rilae@kuis.ac.jp
【パンフレット】こちらよりダウンロードできます。
【コース概要動画】 (LINK)
【指定図書】
『リフレクティブ・ダイアローグ 学習者オートノミーを育む言語学習アドバイジング』加藤 聡子,ジョー・マイナード 著/義永 美央子,加藤 聡子 監訳(大阪大学出版会、2022)
- 参考図書
『英語教師のための 自律学習者育成ガイドブック』 加藤 聡子、山下 尚子 著/ 関屋 康、ジョー・マイナード監修(神田外語大学出版局)

【英語版プログラムへの移行に関して】
本コースの内容は、英語版のAdvisor Education ProgramのCourse1に対応しているため、本コース終了後、英語版のプログラムのCourse 2およびそれ以降のコースへ移行することができます。英語版プログラムでは、全5コースを修了することにより、RILAEの認定アドバイザーとしてのCetificateを取得することができます。Course 1はすべてのコース(Course5以外)を受講するための前提条件となるコースです。Course 1を受講後はどの順番で他のコースを受講していただいてもかまいません。日本語コースから英語コースへ移行する際は、Course 1で学んだことに関して、1500ワード程度のペーパーを英語で提出してきただき、英語でのコース参加が可能かの審査をさせていただきます。ご質問がある方は、rilae@kuis.ac.jpまでお願いいたします。
【担当講師】
加藤聡子(Satoko Kato)

神田外語大学学習者オートノミー教育研究所特任准教授。米国コロンビア大学大学院修士課程修了(MA TESOL)、広島大学大学院教育学研究科博士課程後期終了(教育学博士)。学習者オートノミーの育成、アドバイザー養成プログラムの開発、教員教育を専門とする。代表著書に『Reflective Dialogue:Advising in language learning』(Routledge NY)、『英語教師のための自律学習者育成ガイドブック』、『英語学習手帳』(神田外語大学出版局)など。
山下尚子(Hisako Yamashita)

神戸松蔭女子学院大学准教授。米国モントレー国際大学院外国語教育修士課程修了、関西大学大学院博士後期課程満期退学。日本自律学習学会(JASAL) 前会長。専門は自律学習教育学。自律学習教育学の学部ゼミを開講。学習者の自律性を育む教授法や教材を開発する。著書に『英語教師のための自律学習者育成ガイドブック』『英語学習手帳』(神田外語大学出版局)ほか。
山本貴恵(Kie Yamamoto)

和洋女子大学国際学部英語コミュニケーション学科助教。自律学習、反転授業、CLIL等様々な英語教授を実践している。同大学自律学習施設グローバルラウンジの運営及びスチューデントアシスタント育成を主導。米国テンプル大学大学院ジャパンキャンパスにて修士号(MSEd in TESOL)取得。英国バース大学教育博士号在籍中。
今村有里(Yuri Imamura)

複数の高等教育機関にて外国語教育と教員教育に注力。英国バーミンガム大学大学院修士課程修了(MA TEFL/TESL)。元中学・高等学校教師。自己主導型学習やアドバイジングスキルを生かした授業運営を行う。神田外語大学 学習者オートノミー教育研究所の研究員の一員として、2019年よりアドバイザー養成プログラムに従事。
ウォンサーンピグーン イスラ(Isra Wongsarnpigoon)

神田外語大学セルフアクセスラーニングセンター(SALC)ラーニングアドバイザー兼リソースコーディネーター。米国テンプル大学大学院ジャパンキャンパスにて修士号(MSEd in TESOL)取得。多言語話者として、英語、日本語、タイ語でアドバイジングを行う。初等中等教育での勤務経験を生かし、教員養成課程の学生のチームティーチングスキルのサポートに注力。